こんにちは。
OPとは、「Observation Plan」の略で、観察項目という意味があります。
OPとは、看護師さんのケアの中で簡単なように思えますが、OPがちゃんと挙げられていることは、
その疾患が理解できていること、その患者さんが理解できていることにつながるので、重要なものだったりします。
そもそもこれができるのは当たり前みたいなところでもあります。
学生さんは、意外に挙げれるようで挙げれてないこともあったので、少し簡単な挙げるコツを説明します。
OPを簡単に挙げる方法
OPを挙げる場合には、以下の3つのことをとりあえず挙げることが大切だと思います。
①疾患の症状をとりあえず書く。
疾患の本を読むと、とりあえず「症状」が書いてありますよね?その症状をそのまま書いてしまうのです。必要の応じて検査値などもOPに加えるとよいかと思います。
現在、その症状は出ていない可能性がありますが、「また悪化してその症状が出る可能性があること」もあるため、多めに見積もっても問題ありません。※ただし、少なからず侵襲のある観察については、注意しましょう。
そして、もし、この項目はみる必要はないなと思ったら、削除していけばよいのです。
また、全然関係ないところから、何かしらの症状が出ていることもあるので、カルテなどから現状で気にしている「症状」がある場合には、それも全部書いてしまえばよいです。
②治療・検査に関するもの
主になるのは、薬の副作用ですね。本を見るとすごくたくさんの副作用が書いてあると思うのですが、本によっては、頻度や重要度が書いてあるものあります。また、過去に同じを使ったときに副作用が出た場合などは、優先順位が上がります。不安ならとりあえず全部書いてしまいましょう。特に「ステロイド」「抗がん剤」は副作用が重要になってくるので、使っている場合には注目しましょう。
治療は、薬だけだけではないですよね?その他の治療を簡単にまとめます。
- 手術:周手術期、術後の観察項目など
- 点滴:刺入部の観察、滴下速度など
- 酸素投与:酸素流量、マスクの装着など
- リハビリ:活動性、本人のやる気など
- 人工呼吸器:設定、接続など(学生さんはあまり見ないでしょうか)
また、検査の場合、
- 造影剤を使ったり、鎮静をかけるために使った薬の副作用
- 生検・穿刺などに伴う観察項目
などがあげられます。
③身体的じゃない部分の観察
これは少し難しいですが、アセスメントを進めていくとその患者さんの問題点が見えてくると思います。
それに関する観察項目を挙げるのです。
例えば、「糖尿病なのに、健康に対する理解が薄い患者」であれば、それに関する観察項目が上がりますよね。
まとめ
大体これで網羅できているのではないかと思います。少なくとも最低限度の項目は挙げられているのではないでしょうか。
またOPだけではなく、TPやEPを行う場合には、それに伴うOPが上がることもあります。
清潔ケアなら爽快感、環境整備ならベッド周囲の環境、退院指導なら患者の理解などです。
前述したとおり、OPは基本で重要なので、ちゃんと挙げられるように頑張ってください。
コメント