こんにちは。
バイタルサインの検索が多かったので、バイタルというか観察も込みですが、学生さんが少しでも測りやすくする方法について説明しようと思います。
基本的な手技は、大学の先生に聞いてください。
それ以外のところでアドバイスしていきます。
少しでも事前情報を得ておく。
どういうことかというと、先に普段の値や近々の結果を知っておくことです。
血圧だったら、
どのくらいまで圧をあげたらいいかの目安になりますし。
このくらいから音が聞こえるかな?などの目安にもなります。
他の項目でも、いつもの値と比べてあまりにおかしければ、その場で測り直すこともできます。
一度、部屋から出て、おかしいなって思って戻るのはなかなか勇気がいりますよ。
同じ理由で「基準値」を知っておくことも有効かと思います。
ちなみにこの方法が一番真価を発揮するのは、
呼吸音の聴取だと思います。
学生さんには、なかなか細かい音の違いがわからないですよね?
そこで、測りに行く前に、医師のカルテを見て
近々の結果だと、どこからどんな音がしているかを知った上で行くのです。
右のエア入りが悪いとか、左から水泡音(crackles)が聞こえたとか、分かれば意識して聞くことができます。
呼吸音については、どこかで記事にまとめます。
本来なら、100%の精度で何の下情報もなく確実なバイタルが取れれば言うことなしですが、だったら実習なんかはいらないわけで。。
学生さんならこんなやり方もいいのではないかと思います。
学校ではあまり習わない細かいコツ
①患者さんが喋っちゃって呼吸音が聞けない。
呼吸音を測ってると言っちゃうと意識されちゃうので、言わないで目視で胸郭の動きを見るって習いますよね?
だから、脈拍を測りますって言ってこっそり測っちゃうわけですが、、、それでも喋ったり動いちゃったりする場合の小技です。
聴診器で測定する!
すぅー!はぁー!で一回で数えられますよね。
聴診器の時は喋ったり動いたりしちゃいけないって分かってるので、大人しくしてくれるはずです。
ちなみに、子どもにも有効です。
特に呼吸音を聞かなきゃいけない場合には、ついでに聞けるのでますますもってお得だと思います。
なお、脈拍も触れづらいなんて人いたら、そっちも心拍数で数えたら良いと思います。
よほどのケースでなければ、心拍数と脈拍数は一緒なので。
②緊張してやりがちなミスを防ぐ
聴診器の膜面とベル面を間違えるとか、時々あります。
耳に当ててから、患者さんに当てる前にトントンと膜を叩いて確認したりしましょう。
あとは、血圧の送気球の蓋が閉まってないのも多いです。
③サチュレーションモニターの正しい値を読む。
サチュレーションモニター(パルスオキシメーター)は、光を通すだけで、体内のSPO2を測定します。
なので激しく体動すると見えないこともあります。
また、つけてから一定時間経つまで、正しい値が表示されないこともあります。
では、いつの値を見ればいいのかなのですが、、、
サチュレーションモニター(パルスオキシメーター)には、波形やチカチカ光るランプがあります。
これは脈拍に連動してチカチカしたり、波打ったりします。
これが規則的に打ってる時は大抵は正しい値です。
普段普通の値の人であれば、よほどのことがなければ、80台とかにはならないので、もしも、80台とかだった場合には、あわてず顔色とかを見ましょう。
④継時的に見る
その他の腹水とか発疹とかは、どんなものかって報告が難しいと思います。
だから、、昨日より減ったとか増えたみたいに報告できるのは良いと思います。
実習中で毎日見てるなら、そんな感じに報告しましょう。
また意識のある患者さんや付き添いの家族がいるのなら、家族は継時的に見ることができているので、聞いて見ても良いかも知れません。
まとめ
観察、バイタルは、どこの実習でもやる基本ですよね。
状況が、よければなんら難しいこともないですが、特定の状況では、困ってしまうこともあるはずです。
参考にしてみてください。
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