こんにちは。
「報告なんていちいち聞かなくても・・・」
と思うかもですが、ちゃんとやり方のある以外に大変なことなのです。
看護実習における報告とは
一般的には、午前の報告と午後の報告があります。
簡単に言うと、その日の午前にやったことと、午後にやったことを指導者、もしくは、看護師に伝えます。
看護師さんには学生が何をしていたかを把握する必要があるので、それを確認するために実施すると思ってください。
また、午前と午後となっていますが、何らかの異常があった場合には、午前・午後に関係なく報告する必要があると思ってもらえればと思います。バイタルサインは早く報告してほしいというような病棟もあります。
ただし、単純に観察したこと、やったことを報告するだけではなく、そこにアセスメントをする必要があるというのが重要なポイントになります。
よい報告の方法
声をかけて、まず言うこと。
忙しいかもしれない看護師さんを捕まえて行うので・・
「失礼します。今お時間は大丈夫でしょうか」
みたいな形からスタートします。
次に自分の説明をします。
「〇〇号室の△△さんを受け持たせていただいている□□です。今から午前中の報告をさせていただいてもよろしいでしょうか」
みたいな感じですね。
やることをいう前に時間をいう。
学生さんは忘れがちですが、何時にやったかをちゃんと言います。なので、やるときは、時計を見ておきましょう。
「〇〇時に△△さんのバイタルサインを測定しました。」
みたいな感じですかね。
バイタルサイン測定(状態観察)の場合
バイタルサイン測定とは言いますが、それ以外にも呼吸音とかそのほかの観察項目をします。
ちょっと余談ですが、バイタルサイン測定、検温、状態観察などは、全部同じで、バイタルサインを測定することを含む状態の観察をすると思ってください。
本題に戻ります。
まず、バイタルサインの場合は、
体温、心拍(脈拍)数、呼吸数、血圧を先に言います。
これらの項目は、看護師さんがそのまま記録に残すことも多いので先に行ったほうが良いです。
次に、優先度の高い項目から整理して言います。
例えば、呼吸器系の疾患であれば、
呼吸音とかチアノーゼとか、努力呼吸とか、SpO2とかを言います。
また、この際に情報を伝えるだけではなく、自分なりの「アセスメント」とそれにともなう「プラン」考えて伝えることが必要になります。
例えば、呼吸状態はどうであったか、以前よりも改善しているのか、そして、継続して監察が必要かなど。
異常があった場合などは、なぜ異常値であったかなどを考えて伝えることも必要になります。
その場合には、それに関する情報も伝える必要があります。
「リハビリ後であったため、心拍数が多かったのではないかと考えます。また、30分後に落ち着いた後に測定したいと思います」など。
また余談ですが、このアセスメントを伝えるという作業をしないと、看護師さんがきょとんとしてしまうことがあります。
例えば、呼吸器系の情報を伝えた後に、排せつに関する情報をいうときに、
「午前中は排便はありませんでした」
とだけ言うとします。
はて・・この情報は何の意味があるのでしょう?
午前中に一度も便が出ないって普通のことですよね?
もし、3日間なくて、今日の朝もなければ便秘のままということができるかもしれないですし、昨日の夜もあったなら、大した情報ではないです。
それとも使っている薬で下痢・もしくは便秘になる副作用でもあったのでしょうか。
なぜ自分はその情報が必要だと思ったのか、そして、なぜそれを看護師さんに伝えたいと思ったのか、それを説明するように伝えられるとよいかと思います。
バイタル以外の報告
バイタルサイン以外の報告の場合、数値や観察項目が少ない場合もあると思います。
例えば、お風呂であったら、全身の皮膚の観察や爽快感などの観察くらいかもしれません。
しかし、そういった日常生活のケアなどの場合には、学生さんはどのように実施したかを報告する必要があります。
実習は、ケアの練習も兼ねているので、どのように実施したら、どういう結果になり、今後どのような方法がいいと考えるか。といったことを報告する必要があります。
まとめ
ただの報告だと思うかもしれませんが、実は結構難しいです。
学生さんの困る「何もしてない時」の報告方法も別記事にまとめました。
しっかりとできるように、準備してから行えるようにしましょう。
コメント